東京大学大学院教育学研究科 合格者からのメッセージ

東京大学大学院教育学研究科合格者からのメッセージ

 

私は2016年度入学の受験で、東京大学大学院教育学研究科に合格することができました。

私自身、試験前の不安な時期に、昴のウェブサイトで合格体験記を読み、とても励まされたので、自分の体験もどなたかのご参考になればと思い、体験記を書かせていただきます。

私は昴教育研究所で、本科生として英語の「読解」「構文」「院試問題演習」「ライティング」と、論述対策の講座を受講し、高橋先生にお世話になりました。教育学研究科の試験が9月でしたので、4月から8月の約5ヶ月間、昴で受験の準備をしたということになります。この間、昴のカリキュラムに則って勉強し、英語も論述も飛躍的に力を伸ばすことができました。月並みな表現ですが、高橋先生のご指導がなければ、合格することはできなかったと思います。

以下、私が取り組んだ英語と論述の勉強について、具体的に書かせていただきます。

英語は、「昴の予習と復習をしっかりする」ということを徹底しました。特に、復習の際の音読が効果的だったのではないかと感じています。「授業で扱った英文を10回音読する」という高橋先生のアドバイスの通り、「読解」と「院試演習」で扱った英文は、ほぼ全て10回以上音読しました。

一週間の過ごし方でいうと、

・火曜日〜金曜日 毎日少しずつ「読解」の予習

・土曜日 ほぼ終日、昴で英語の講座を受講

・日曜日 一日中、前日扱った英文(「読解」「院試演習」)を音読

・月曜日 「構文」の講座で教わった構文をノートにまとめる

というサイクルです。

日曜日に家で音読してばかりいて、少し家族には迷惑がられましたが(笑)、2ヶ月くらい経った頃から、初見の英文をパッと見たときに、文節がかたまりで目に飛び込んでくるようになったといいますか、複雑な文構造でも、SV構造と修飾関係を、それほど苦労せずに掴むことができるようになりました。

また、昴の授業がお休みになるお盆の時期には、高橋先生が教育学研究科の過去問を、授業で扱ったもの以外も和訳をしてくださり共有してくださったことが、とてもありがたかったです。

8月の昴の授業がお休みの時期は、

・過去問をすべて辞書なしで一度解く

・高橋先生が共有してくださった和訳と照らしながら誤っていた箇所を確認

・10回以上音読

ということを繰り返しました。

昴の予習復習以外でやったことは、英単語の学習です。『院単』という単語集を使いました。ただ、私が受験した年の出題は、あまり難しい単語を含む英文ではなかったので、単語を覚えることに使った時間を、多読をすることに使ったほうが、力がついたかもしれないと、後付けですが思ったりもしています。

論述対策講座では、ひと言で表現すると、「アウトプットの方法」を身につけることができたと感じています。もともと、自分が研究したい分野に関連する書籍や論文は、それなりに読んできたつもりだったのですが、院試の問題を見たときに、自分の頭の中にある知識を、どのように論文の形にすればいいかわかりませんでした。

特に「教育と国家の関係について論じよ」「教育と自由の関係について論じよ」といった大きな枠組みの問題が出たときに、どのように自分の研究分野に引きつけて書けばいいのか、はじめは検討[ママ「見当」の誤変換]がつかなかったのですが、論述講座で高橋先生に論文の書き方の基本的な考え方を教わり、たくさん手を動かして実際に書いていくうちに、段々といろんな玉を打ち返せるようになっていきました。

私は受験準備の期間のほとんどを、フルタイムの会社勤めをしながら過ごしたので、睡眠時間を削って体力的につらい時期もありましたが、昴に通ったおかげで、ペースを保って勉強することができました。

「平日の朝は会社に行く前に、○○まではやろう」とか「日曜日に昴の復習は終わらせよう」というふうに、自分を鼓舞しながら一日一日を過ごすことで、徐々に力がついていったのだと思います。

どれだけ全力で準備をしても、受験の直前期には不安になるものだと思います。私もそうでしたが、高橋先生が試験直前の面談の際に、「あなたほど勉強してきた人はいない」という趣旨の励ましのお言葉をくださり、試験当日も強い気持ちで試験に臨むことができました。

改めまして、心から感謝しております。本当にありがとうございました。これから修士課程で、やりたかった研究ができると思うと、楽しみで仕方がありません。研究が順風満帆に進むとは限りませんが、妥協することなく一日一日を過ごしていきたいと思います。

これから受験される皆さん、昴での勉強に全力で取り組めば、試験を突破できる力が必ずつくと思います。私自身の経験からは、英語に関しては、必ず予習をしてわからない部分を明確にしてから授業に臨むことと、復習で音読をする際は、授業で教わったことを反芻しながら、そして大変でも必ず10回することをおすすめしたいです。

(ちなみに私は、教育学研究科に合格後も、昴で英語の勉強を続けたいと思い、他の研究科を受験する予定はありませんでしたが、通年で英語の講座を受講させていただきました。そのおかげで、英語の読解力は一年間とは比べものにならないほど伸びたと感じております。受験後もご指導いただいたことに対しても、感謝しております。)

昨年の私のように、不安な気持ちになっている方が、この体験記を読まれて、もしなにかしらご参考になっていたら、とても嬉しいです。自分が今やっていることを信じて、前進されますことをお祈りしております。

※送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。(ただし【】内は事務局による注釈)

※ 東大・教育学研究科の他の合格者の方の体験記です。あわせてご覧ください。

東京大学 教育学研究科合格体験記 1

東京大学 教育学研究科合格体験記 2

東京大学 教育学研究科合格体験記 3

東京大学 教育学研究科合格体験記 4

東京大学 教育学研究科合格体験記 (勉強法を中心に書いていただきました)

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