東京大学文学部(学士入学)合格者の声

東大文学部(学士入学)合格者の方から、合格者の声をご送付いただきました。一言一句変えずに掲載いたします。

合格体験記

私が志望校に合格することができたのは、昴教育研究所のおかげです。一般入試と異なり、編入学試験にまつわるノウハウはあまり世に出回っていないため、受験を決めた当初は不安だらけでした。そんな中、昴の講義は試験対策の「枠組み」を明確化していくのに大変役に立ちました。枠組みとは、自分がどういった勉強をどのくらいするべきなのか、という目安です。この枠組みの確立は、独習者にとって最大の難所なのではないでしょうか。昴の講義を受けながら、自分の勉強の軸をハッキリとさせていったことが、合格の最大の要因であったと今振り返って思います。

以下、各科目の学習方法や留意した点などです。

1.論述
昴の論述対策講座では、論述試験における採点の基準や気をつけるべきポイントを教えて頂けます。自分の答案を添削して頂いたり、講義で様々な専門分野の問題に触れたりすることで、何が「良い」答案なのかという基準が、多角的に見えてきます。中でも、自分の書いた文章を添削して頂く機会は貴重です。やはり自分が書く文章というのは、自分の中の一種の必然性から生み出されているので、後に一人で読み返しても、その文章の中から欠けている点を見つけるのは難しいと思います。そのため、答案添削により、一人では気づかなかった点や、自分の文章の癖などを明らかにすることができました。
具体的な対策としては、論述に使える「ブロック」を沢山作り、なるべく暗記しました。論述試験では、自分の学問の知識をベースに、答案を構築することが求められます。つまり、まず肝心なのは、自分の知っていることを適切にアウトプットする能力です。私は、論述で使えそうな知識(例えば一つの学説)を、一つの段落としてまとめて、その「ブロック」を沢山作り覚えていくことを心がけました(英語ですが、この動画を参考にしています:https://youtu.be/-46Vyiwat_Y)。分野にもよりますが、論述試験の問題は不確定性が高いので、自分の手札を増やすことで安心して試験に臨めると思います。もちろん、用語解説問題の対策としても、この手法は有効です。
テクニカルな点としては、吉岡友治さんの『シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、各技術』が大変参考になりました。

2.英語
英語は元々得意な科目だったのですが、高橋先生のご著書『大学院への英語』の問題を解いていくと、自分の英文把握の曖昧さに気付かされました。対策としては、『大学院への英語』や演習の講義に取り組むことで、英文和訳の型を少しずつ身につけ、ミスを減らすよう努めました。
致命的になるのは構文の把握ミスなので、単語を完全に網羅する必要は無いのですが、それでもやはりアカデミックの世界に頻出する単語は覚えておくに越したことはありません。TOEFL iBTの単語帳に載っているような初級〜中級クラスの単語は、一通りチェックしておくのが良いのではないでしょうか。ボキャブラリーを増やすことで、構文の類推も楽になります。

3.フランス語
フランス語は、学生時代からの蓄積に頼りつつ、中島先生の講座で院試に頻出する表現を覚えていきました。院試に出てくるフランス語の文章のテーマは、英語と比べて抽象度が高いことが多いので、文をしっかりと見極め意味を見失わないことが重要です。詩的な表現やメタファーが突発的に現れるため、構文はもちろんのこと、基礎的な単語をしっかりと押さえておく必要があると思います。
単語対策として、白水社の『準1級・2級必須単語帳』は繰り返し使用しました。さらに、持っていた辞書(『プログレッシブ仏和辞典』)の赤字見出しとなっている基礎単語3000語の中から、知らない単語とその例文を抜き出し、単語帳を自作しました。お持ちの辞書にもよりますが、この方法は比較的コスパが良いので、どのレベルの学習者にもお勧めできると思います。網羅的なフランス語の単語帳、特に中上級者向けの単語帳は少ないので、最終的には辞書が一番頼りになりました。

(以上、お寄せいただいた「合格者の声」です。)

※ 以下は別の東大学士編入合格者の方の体験記です。あわせてご参照ください。

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 1

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 2

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 3

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 4

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