東大総合文化研究科・京大文学研究科・早稲田文学研究科 合格者からのメッセージ

「昴は、たしかに学問をする場でありました」

試験までの一年間、予備校で受験勉強をしたという感覚はありません。そうではなく、語学や各々の専門分野を体系的に学び、それらをアウトプットする作業の奥深さに触れながら過ごし、それが結果的に合格につながったのだと、いま振り返ってみればそのように思います。昴は、たしかに学問をする場でありました。

さて、合格体験記とはいえ、他人の成功談なぞ大抵は役に立たないものなので、ここでは主に私自身の経験から、昴に通うことのメリットをお知らせしたいと思います。

昴の講義といえば、やはり英語です。なんと土曜日には一日中、朝から晩まで英語の講義が開かれています。ここでは基礎から入試の過去問まで、様々なレベルの英文を読みながら、単語の用法や扱われ方、あるいは文構造の解釈方法を、高橋先生が丁寧な手つきで示してくれます。おかげで私は、それまでとんでもなく苦手意識を持っていたにもかかわらず、東大大学院に合格できる程度にまで英語が読めるようになりました。また英語読解を通じて、同時にテクストの解釈もしてくれるので一石二鳥、語学力の向上と、テクストを読む姿勢も身につきます。

なによりも、毎週土曜日、一日中英語漬けという環境があってよかったと、入試を終えたいま感じています。というのも、大学院入試の筆記試験はしばしば長丁場になるのですが、昴の「魔の土曜日」のおかげで一度も苦に感じなかったからです。集中も続いたし、動かしまくったはずの手もあまり疲れませんでした。こういう訓練も昴では行なっているのです。慣れとはかくも恐ろしきこと哉。

また、大学院入試にあたって必要になる提出論文や研究計画の書き方について、ある意味で政治的なアドバイスがもらえるのも昴に通う利点のひとつです。やはり大学院にも傾向や対策というものがあるようで、志望する研究科などに応じて、内容はもちろん、文体や構成などの面でも指導してもらえます。指導の仕方は生徒によって異なるので(個別に指導方法を変えてくれるところも魅力のひとつです)具体的なことは言えませんが、自分の場合であれば、指導のおかげで論文の構成が変わり、アカデミックで読みやすくなった、つまりは受かりやすいものになったと思います。逆に言えば、受かりやすい論文とはアカデミックな手続きを経て完成した論文ということで、その観点からきめ細かく点検してくれるのです。こうした指導のために自分の書いた論文を定期的に読んでもらえることも、執筆の原動力になります。

ちなみに第二外国語は、フランス語やドイツ語は昴で教えてくれる可能性が高いのですが、それ以外の場合だと自力でなんとかするしかありません。私は独学でなんとかする自信がなかったので、東京外語大学のオープンアカデミーにも通っていました。マイナー言語の場合、まわりに仲間がいない状況はよくあることだと思いますが、こうした場所で同じ言語を勉強している人と知り合うことでやる気にもつながります。

これは昴にも同じことが言えます。受験戦争の敵というのではなしに、学を志す人たちが同じ教室にいるという環境は、自分の研究にいい刺激を与えてくれます。自分が通っている大学ではないところに進学しようとする人はとくに、昴という場で学問することが素晴らしく感じられるはずです。この感覚をわずかでも誰かと共有できることを願いつつ、あらためて私から昴に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

※送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。

※東大・総合文化研究科の他の合格者の方の体験記です。あわせてご覧ください。

東京大学 総合文化研究科合格体験記 1

東京大学 総合文化研究科合格体験記 2

東京大学 総合文化研究科合格体験記 3

東京大学 総合文化研究科合格体験記 4

東京大学 総合文化研究科合格体験記 5

東京大学 総合文化研究科合格体験記 6

東京大学 総合文化研究科合格体験記 7

東京大学 総合文化研究科合格者の声 (複数の方のコメントをまとめました)

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高橋勢史先生著『詳解 大学院への英語』が6月8日に出版されます。

高橋勢史先生著『詳解 大学院への英語』(東京図書)が6月8日に出版されます。

難関大学院に頻出の必須40テーマを題材とした、院入試対策問題集。学術論文や古典から素材を得た本書で、院入試レベルの英文読解に取り組もう。構文解析編では訳文を示すだけでなく、一文ずつ構文を図解し詳説。さらに解説や訳文に曖昧さを残さず、訳す際に重要な規則やコツも示した。徹底演習編では手応えのある問題8題で実践力を身につける。<わかったつもり>を排除して正確な訳で減点をなくせば入試突破が見えてくる。本書で「入学後も困らない英語力」を手にして大学院へ。

詳しくは以下のサイトをご覧下さい。

https://www.amazon.co.jp/dp/4489022719/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1496214460&sr=1-1

東京大学大学院総合文化研究科 合格者からのメッセージ

「え?君が東大の院に合格?信じられない」

僕が大学の先生に東京大学総合文化研究科に合格したことを知らせた時に言われた言葉です 笑。

確かに昴に行ってなければ総合文化研究科に合格することは絶対に無かったと思います。受験の二、三ヶ月前、この「合格者の声」を読み、よく励まされました!自分も院試を控えた方々の励みになれれば幸いです。昴に行くか迷っている方、東大の大学院を目指すか迷っている方も自分の勉強方法が参考になれば良いな、と思って書いております。

今回は論文指導、面接対策、詳しい授業内容、研究計画書のテーマ、書き方に関しては昴の先生方が指導してくださると思うので割愛させていただき、総合文化研究科だけでなく、他の研究科を受験する方でも参考になるように3つのテーマに絞りました。

英語を指導して下さった高橋先生には「Kさんはとても英語力が伸びた!」と言われたので、「英語」について、個人的に苦労した「スペイン語」、そして厳しい環境でも東大院試に立ち向かうための「繋げる努力」という三つについてお話ししたいと思います。

 

~「英語力」は院試一ヶ月前までに仕上げる!~

僕は英語に自信がありました。TOEICも900点近くとっているので、院試の英語なんて余裕だと高を括っていましたが、昴の春学期の「院試問題演習」を受講したところ、はじめの一ヶ月くらいは平均点から20点くらい下の点数でした 笑。

 

多分、いや、間違いなくビリでした 笑。

 

8月まで毎回、予想される合格のボーダーラインよりも遥かに低かったです・・・・・・

これはまずい!と思い、自分の答案から弱点を分析したところ

・「単語力」

・「文構造の理解力」

という大きな弱点が2点浮上しました。

まず「単語力」の向上について。これは地道に昴の授業に出てくる英単語を一語一語丁寧にノートに書き込み、家で暗記することでした。昴の授業で使っているノートを、次の日には清書し、英単語のみをルーズリーフにまとめたりしていました。

他には英検一級の単語帳を通学の往復1時間勉強していました。単語力は日々の努力でしか手に入れられません。近道は全くありませんでした。何度も何度も単語帳を見ていると、往復1時間で暗記できる単語がみるみる増えていきました!目安としては通学の片道30分の間に300単語くらい意味を言い当てることができるレベルです。 最初は辛いかもしれませんが、3ヶ月くらいすると、英語の論文を読んでも知らない単語は1ページに2つか3つ、といった感じになりました。

「文構造」に関しては昴の授業で徹底的に勉強しました。「院試問題演習」では高橋先生が丁寧に採点して下さいます。はじめ赤ペンだらけだった答案は、徐々に正解が増えていき、その度にやる気がみなぎっていきました。昴の宿題を丁寧にこなし、「院試問題演習」で取り扱った過去問等を復習するにつれ、英語が頭にすらすら入ってくるようになりました!

昴の授業以外に個人的にやっていた勉強方法は、図書館の洋書をひたすら「1時間で10ページ」のペースで読むことです。それも本の最初の10ページがオススメです。なぜなら、院試の問題の多くは、章の途中からの引用ではなく、章の頭から出題されるからです。そして本の最初の10ページは単語のレベル、文章の抽象度が高いため、院試の問題と同じくらいの難易度だと思います。自分は図書館の「言語学」関連の洋書ならなんでも最初の10ページは読んだことあると思います 笑。

「1時間で10ページ」というペースは、高橋先生曰く、それなりの英語力がないと出来ないスピードだそうなので、もちろん辞書を引きながらでいいので、日本語と同じレベルで理解できれば十分に院試を突破できると思います。(最初は辞書をひたすら引き、1時間に5,6ページ読めればかなり良い方だと思います。)

僕は11月頃に院試問題で一度満点を取り、最終的には毎回8割以上取れるようになりました!英語にかけた時間は、必ず返ってくると実感しています。

そして試験一ヶ月前からは、ひたすら総合文化研究科の過去問を解き、二、三週間前になると東大学部の過去問25年分の「英文和訳」「英文を日本語で要約する問題」を解きました。なぜかというと、総合文化の問題に自分の英語力を適応させるのに一ヶ月はかかると思ったからです。

昴の手厚い指導と「1時間で10ページ」勉強法の結果、試験中に知らない単語があっても「僕が知らないなら、他のみんなもほとんど知らないはず 笑!!」と思えるくらいになりました。それくらいになるまで勉強することが大切だと思います。単語や文章が分からなくてもパニックにならないことが大切です。

 

~「スペイン語/第二外国語」は、難しくて当然!~

僕が昴に在学していた当時はスペイン語の講座がなかったため、学部4年時の勉強方法を書かせて頂きます。昴ではフランス語とドイツ語の講座があるので、学部で第二外国語が学部の時あまり出来なかった方、社会人で第二外国語についてほとんど忘れてしまった方はどちらかの講座を履修することを強くオススメします。僕のように上記以外の第二外国語を選択した方でも、これから僕が書く勉強方法はすべての第二外国語の勉強方法に共通している部分もあると思います。

僕は大学でスペイン語の講座があったのでそれを受講し、さらに幸いなことに、スペイン語の先生が毎週、院試の過去問の添削をしてくださいました。その時先生に「スペイン語訳は、多少分からない部分があっても、しっかり日本語として伝わる文章にしなさい。」と言われました。僕は、動詞の活用や過去形、未来形など(*さらにスペイン語は過去未来形、点過去、線過去など時制がたくさんあり、それぞれ活用形がある)を覚えることに多くの時間を割くよりも、ひたすらスペイン語の単語を覚えることの方が大切だ、と思い、スペイン語のニュース記事を読んだり、スペイン語の単語帳を購入したりしました。ニュースは、1日100語~200語、サッカーの記事や、経済の話題、映画のレビュー、政治関連の記事などを読みました。毎回読んだ記事はWordに保存しておき、すらすら読めるまで何度も何度も読み直しました。試験3週間前からは西語検定3級のテキストの西文和訳をひたすら解いていました。

そしてスペイン語はロマンス諸語に属する言語であるため、英語の接頭辞や接尾辞と同じものは、意味も極めて近いことが多いです。それゆえ意味を類推することも可能です。わからない単語は文脈と接頭辞、接尾辞を確かめ、その都度、意味を確認しました。そうすることで本番分からない単語に遭遇しても「接頭辞、接尾辞の類推力」は存分に発揮され、それなりの点数は取れていたと思います。あと、スペイン語用の電子辞書を買いました。スペイン語には男性名詞、女性名詞、複雑な動詞の活用があり、語尾変化が多様です。それらを調べる時間を短縮するためです。

ここまで第二外国の勉強法について書かせていただきました。もちろん、完璧な日本語訳にできることに越したことはありません。むしろ、そこを目指して勉強すべきです。しかし、試験中にそうできなかった場合、自分が分かっている部分をしっかり採点者に伝わるように翻訳することが大切なのではないでしょうか。

 

~「繋げる努力」で合格できる!~

この文章の冒頭でも記したとおり、僕が東大の大学院に入ることに周囲はとても驚いていました。一つは多忙だったからです。大学四年生であったため、教育実習に3週間行き、ゼミ長として、飲み会の企画や集合写真の撮影準備、同級生、後輩の発表レジュメの添削などをこなしつつ、入学金を稼ぐために週に一回、金曜日に飲食店での5時間アルバイトをこなしていました。そんな多忙な学生生活の中、昴で「論述対策講座」と「英語読解」「英語構文」「院試問題演習」を受講していました。さらに卒業論文(約4万文字)を執筆していました。

僕が言いたいことは「時間がない」というのは言い訳だ、ということです。昴には社会人の受講生の方もいらっしゃいました。他の東大院試に備えている人も皆、とても忙しい筈です。多忙な中、院試の勉強時間を取ることは難しいと思います。僕も「時間がない!」と思っていました。しかし、9月の中頃から考え方を変えました。

 

・「1日のすべての出来事を東大の院試対策と繋げよう!」

 

例えば、専門科目とバスの中吊り広告を関連づけたり、ゼミでの発表を真面目に聞いて新たな視点がないか考えてみたり、アルバイトで初対面のお客様と上手くコミュニケーションを取れれば、二次試験の面接で緊張せずに意見を主張できることに繋がると思ったりしていました。

昴では先生方が英語や論述対策講座等で幅広い知識を惜しみなくお話しして下さいます。今思えば、自分の専門以外の文学、社会学、政治学、美術、芸術、宗教学、英語学、言語学、文学批評論、などなどのお話が自分の専門分野に役立つものになっています。

もちろん必死に勉強時間を確保することは大切です。しかし、それは受験者全員がやっている努力です。ゆえに合格するにはそれ以上の努力が必要です。昴で学べば、そのような努力の方法も身に着けることができると思います。

 

~最後に~

最後に、「自分を努力させられるのは、自分しかいない」ということをお話したいです。

まずこのページを見ている皆さんは、あるレベル以上の能力と才能がある筈です。しかし、僕はそうではありませんでした。自大の教授に「君は自分のところの大学院も厳しいかもよ」「君は自分の実力をわかってない」と言われ、さらに他の教授からは「こんな論文書くようじゃ研究者としての素養がない」とまで言われました 笑。でも、僕は東京大学総合文化研究科に合格しました。

誰に何と言われおうとも、自分を信じて勉強していくしかないと思います。結局、東大に行くと決めたのは自分なのですから。

しかしながら、もし昴で勉強していなければ、教授の言った通り東大院を確実に諦めていたでしょう。教授らに上記のことを言われ、自分が東大の大学院を受けて良いのか悩んでいた時、高橋先生に相談したところ「いや、もう勉強しまくるしかないでしょう!気にしない気にしない!がんばりましょう!」と励まして頂いたことがありました。昴では自信を無くした時、先生方がフォローしてくれるのはもちろん、研究テーマについて迷った時も、英語に躓いた時も、親身になってアドバイスして下さいました。「院試問題演習」と「論述対策講座」の採点して頂いたプリントを一度見れば、いかに親身になってくれているかがわかると思います。昴の授業自体への言及が少なくて恐縮ですが、一度ご自身で受講して頂ければ、いかに先生たちが本気で接してくれるかが分かる筈です。

 

最後に、お世話になった先生方、昴で1年間勉強できて本当に楽しかったです!あのすばらしい場所で勉強したことを忘れずに大学院でも精一杯頑張ります!!これから昴に通うか迷っている方、ぜひ通ってみてください!もう昴に通っていて英語力のなさに落ち込んでいる方、安心して下さい!4月の僕より出来ていますよ!!もうすぐ院試の方!頑張ってください!一緒に勉強できる日を楽しみにしています!

2017年4月

 

※送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。

※東大・総合文化研究科の他の合格者の方の体験記です。あわせてご覧ください。

東京大学 総合文化研究科・京都大学 文学研究科・早稲田大学 文学研究科合格体験記

東京大学 総合文化研究科合格体験記 2

東京大学 総合文化研究科合格体験記 3

東京大学 総合文化研究科合格体験記 4

東京大学 総合文化研究科合格体験記 5

東京大学 総合文化研究科合格体験記 6

東京大学 総合文化研究科合格体験記 7

東京大学 総合文化研究科合格者の声 (複数の方のコメントをまとめました)

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昨年度の受講生Sさんからの年賀状

昨日、昨年度の受講生Sさんから年賀状が届きました。Sさんは外国人留学生で、一年前の今頃は8万字を超える日本語論文を執筆中(日本語学習歴はわずか数年です!)。わたしも、日本語の添削など、多少のお手伝いをさせてもらいました。非常に優秀な学生で、わたしの記憶にいつまでも残る人です。以下、年賀状の差し障りのない部分を転載させていただきます。(廣田鉄斎)


親愛なる廣田先生

お元気ですか。

昴の去年の受講生でT大学のSです。すこし遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

時間が経つのは早くて、またもうすぐ大学院入試受験の時になっています。昴は相変わらず、皆さんの精一杯に支えている場としてにぎやかでしょうね。一年前の自分と昴が懐かしいです。

この一年間、私は元気で充実して過ごしてきました。学業は順調で、研究科でたくさんのことを勉強した上、全ての授業で満足のいく成績をいただきました。また、卒業まで月に提供してくれる奨学金ももらうことができました。さらに、八月には、研究科の先生に従ってアメリカのワシントンDCで見学をしに行くことができました。世界銀行をはじめとした国際開発機構ないし大学を訪れ、そこで勤務されている方々と面会することができました。前はただ本の中で学問を習ったですが、この経験を通じて国際開発学を自分の目で見て、理解を深めました。報告書も書きましてお恥ずかしいですが、先生にご覧いただいたらと思います。

(中略)

ちなみに、この学期では自分の指導先生のゼミで使うテキストは「経済成長なき社会発展は可能か?––『脱成長』と『ポスト開発』の経済学」です。最初アマゾンでこの本を手に入れようと思った時、先生が書かれた書評が一番上のところにあったので見かけました(笑)。先生丁寧な紹介に論評を見ると、とても嬉しかったです。

つい多くのことを書いてしまいました。今年は研究課題を深めることと、次の進路へのステップとして自分にとって大切な年となります。

廣田先生の今年一年のご多幸とご健康を心よりお祈りいたします。


※注:2010年春(7年前になります)昴でわたしはラトゥーシュのゼミ(日本初です!)をおこないました。昴には「脱成長」関連テーマで大学院に進んだ人が5人くらいいます。インターネットにその時のレジュメ等が残っています。Amazonのレビューもその時のものですね。(廣田)

 

東大総合文化・人文社会系直前対策

卒論を書き終わった方で、東大総合文化・人文社会系を受験予定の方に対する短期集中の一次試験対策・二次試験対策・提出論文チェック等をおこなっています。個別指導(オーダーメイド講座)もおこなっています。研究テーマによってはご希望に添えない場合があります。メールで早めにお問い合わせください。

 

一橋大学大学院・お茶の水女子大学大学院 合格体験記

 

【私の合格体験記】

私が大学院の入試を意識したのは大学2年生の終わりごろのことでした。j0290

大学院入試に向けて、苦手な英語を克服するのに、どうしようか、と悩んでいた時、母が昴のホームページを発見したことが、通学のきっかけになりました。

第一印象は、言ってしまえば「怪しい」の一言。しかも、面接に伺ってみると建物が着物学校の4階だったので、かなり動揺しました。しかし、高橋先生にお会いしてみれば、とてもお話しやすく、怪しいのはホームページだけなのだな、と安心したのを今でも覚えています。高橋先生には、最初の面接の時から、受験の最後の最後まで大変お世話になりました。また廣田先生にも授業の受講に関して様々なご助言をいただき、先生方には感謝してもしきれません。

私は昴での最初の1年間は、授業を受けるのが苦痛でした。というのも、院試演習を受けて返却されてくる点数が凄まじいものだったからです。最初は辞書を使ってもひどい時は20点中3点、良くても受講者の平均点に届いた事はありませんでした。

センター試験でさえ、100点以上取ったことの無い私にとって、日本語訳を読んでもよくわからない院試の文章を英語で読む、という行為は本当に辛かったです。それでも、授業に出席し、単語の復習、文章の音読を繰り返すことで、受験直前には辞書を使わなくてもクラスの平均点、時には先生の設定する目標合格ラインに到達するほど成績が伸びました。

しかし、時には3ヶ月以上勉強を続けても成績が全く伸びない時期もあり、不安もありました。そうした時に1人で悩まず、すぐに先生に相談できる環境が整っていることは昴の強みだと思います。

また、大学4年の6月頃、英語の成績が伸び悩み、先生に少しご相談しようかと思っていた矢先、「この時期は、英語が伸びなくて悩む人が多いと思います。でも、この授業をきちんと受けている人達は、ちゃんと成績が伸びますから、安心してくださいね」というお話を高橋先生から聞いた時は本当に驚きました。自分が抱えている悩みは案外、他の人たちも抱えているものです。挫折しそうになっても、是非諦めずに最後まで努力して欲しいな、と思います。

私の【勉強方法】ですが、私はとにかく集中と継続と努力が苦手だったので、とにかく勉強しなければならない状況に自分を追い込んでいました。バイトで疲れて次の日遅く起きてしまった日は、夕方からであっても、長居できる喫茶店に夜中までこもったりもしました。個人個人、適した勉強方法は違うので、とにかく自分に見合う勉強方法が確立できるまで、まずは勉強すること。そしてとにかく【高橋先生のおっしゃる授業の復習予習方法、勉強方法をまずは行う事】が合格への一番の近道だと思います。

【英語】

院試の筆記試験は、傾向が時々変わる事があります。私も英語の問題傾向が変わって、本番中少し慌てました。でももし、院試問題演習だったら?と想像しながら、この文章はこういう風に訳そう、先生だったらこの訳し方だと点数をマイナスするだろうな、とすぐに気持ちを切り替えて、落ち着いて解くことができました。なので、沢山の教科書に手を出さず、まずは授業の復習をきっちり行う事が大事だと思います。

[単語]

授業で扱った文章を必ず毎日音読する。(朝は英語構文や読解の授業で扱ったもの。頭が英語に慣れてきたら院試演習の問題を音読。)

音読して引っかかった単語は単語カードに記入。また、記入したことのある単語でも、引っかかったらすべて単語カードに、面倒くさがらずに記入する。そうすることで、重要かつ頻出の単語によく出会うことができます。とにかく覚えられない単語は何回も出会う事が大事だと思います。また、覚えた単語は、逆に何度もカードで出会っても時間の無駄なので、覚えた単語は単語カードを破って捨てていました。

こうすることで、覚えた際には単語カードが薄くなり、達成感を感じられます。継続した学習が本当に苦手だったので、破いた単語カードが増えれば単語を覚えるのも楽しくなりました。

[文法]

とにかく音読をする。

と同時に、あたらしく英語の教科書を印刷し、文章の品詞分解を行っていました。また、それを授業で書き込んだ教科書と照らし合わせ、間違っていた箇所の音読を繰り返していました。

昴の教科書はダウンロード形式なので、何度でも印刷し、新しいものをいくつでも手に入れられることが利点です。なので、そういった部分を活かして勉強するのが効率的かな、と思います。

また、初歩の初歩的ミスを頻発した時期があったので、念のため、受験直前に中学校3年間の基礎文法問題集を3日間ほどかけて取り組みました。難しい文章ばかり読んでいると、基礎を忘れてしまいがちです。なので、確認としてそういった作業をするのも手かな、と思います。

私が、英語の成績が上がってきた!と実感できたのは、丁度1校目の入試の2週間前でした。英語は一気に上がる時期があります。また英語が苦手であっても、努力すればきっと英語が好きになります。途中で挫折せず、最後まで頑張ってください。

【専門科目】

私は経済的に余裕がなかったので、最初は図書館で本を読み、論文に使えるような大事な論点をメモ帳に記入していました。

しかし、時間がかかり、非常に非効率的でした。また論文を書く際に、論点がどのページの誰の考えなのか、というのをはっきりさせておかなかった為に、遡るのにかなり時間がかかりました。

研究計画書を書く段階では、結構時間が切羽詰っている場合があるので、「本のタイトル」「ページ」「内容」は明らかにしてメモした方がいいと思います。

最終的に、私がやっていたのは、

①中古でもいいので、本を購入。

②ツッコミを自分なりにいれながら読む。

③わからない専門用語はシャーペンでマルをつけ、意味を本に書き込む。

④疑問点やツッコミを目立つ色で書き込む。

⑤大事な論点は大きめのポストイットに書き、ページ数を記入した後、そ

のページに貼る。

⑥読み終えたら、論点を記入したポストイットを中表紙にまとめる。

こうすることで、本を開けば論点が一気に遡れるので、論文を書く際に便利でした。とにかく学術書を読むには、本にツッコミを入れながら読むと内容が入りやすく、良かったと思います。

以上が、私がやっていた勉強方法です。

きっと今、この体験記を読んでいる方は、昴教育研究所に入ろうか、迷っている受験生だと思います。私もかつてそのうちの一人でしたが、今は昴に入って良かったなぁ、と心から思います。これまで志望する学校に合格したことのない私にとって、希望する大学院で、自分のしたい研究ができる、という現状は夢のようです。そしてその夢が叶えられたのは、昴に通ったからだと思います。行きたい大学院、したい研究がある、と強く望む人にこそ、私は昴教育研究所をおすすめします。

※送られてきた原稿を一字一句変えずに掲載しています。

※一橋・社会学研究科の、他の合格者の方の体験記です。あわせてご覧ください。

一橋大学 社会学研究科合格体験記

早稲田大学 文学研究科、一橋大学 社会学研究科合格体験記

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早稲田大学大学院・一橋大学大学院 合格者の声

昴で半年間勉強し、このたび早稲田大学大学院に合格しました。※

※事務局注:一橋大学大学院社会学研究科にも合格。早稲田大学大学院文学研究科に進学決定されました。以下、送られてきた原稿をそのまま、一字一句変更せずに掲載しています。

昴では英語、論述を学んでいました。

語学の勉強法についてですが、授業でやった例文を何度もノートに書き写し、構文を捉える練習をしていました。その後は大学受験で使っていた単語帳を用いて単語の暗記を行っていました。英語はまず単語を知らなければ和訳できないので、基礎的なものは確実に憶えるようにし、単語帳に載っていない単語は文脈から判断するようにしました。大学院受験に単語力は必要ないと言う人もいますが、それは嘘だと思ってください。

論述に関しては、専門科目の載っている本を携帯して電車の中などで読んでいました。本を選ぶ基準としては、その科目についてできるだけ広く取り扱っているものを探すべきです。私は文化人類学を専攻する予定だったので、文化人類学最新単語100といった本が論述に役立ちました。

また、受験する大学院の過去問を何年分も読むことで、傾向を掴むことで専門科目の何を勉強すればいいのかがわかりました。できるだけ早いうちに過去問を入手する必要があると思います。

思ったほど成績が伸びず、プレッシャーに負けそうになることも何度かありましたが、諦めずに昴で勉強したおかげで合格することができました。この場を借りて昴の方々にお礼を申し上げようと思います。

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東京大学大学院 人文社会系研究科 合格者からのメッセージ

東京大学大学院 人文社会系研究科 合格者からのメッセージ

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私は2014年末に東大の大学院を受験することを決意し、2015年3月には昴教育研究所で勉強させていただくことを決意しました。そして二次試験の結果が出された2016年2月、昴で勉強できたことに心から感謝しました。それから3か月たった今、懐かしい気持ちになりながらこの文章を書いています。私にとって昴での勉強が苦になったことは一度もなく、毎週の楽しみですらありました。そしてまた大学院生となった今も、その時の勉強に技術としても、精神面でも支えられています。

昴教育研究所在学時の記憶を振り返りつつ院試対策の体験談について記させていただきますが、勉強方法は人それぞれです。そのため自分に合った勉強法を見つけ出すことが、最初にするべき院試対策だと思います。自分の特性に合った勉強法を見つければ、後は突き進むのみです。どうぞ自分を信じてがんばってください。以下あくまでも一例としての、私の場合についてです。私は昔からしゃべりながら覚えるという勉強方法をとっていたため、院試対策も同様のやり方をしました。効率的なやり方ではないですが、自分には一番合っていると思っています。

最初に語学対策について

英語は読解・構文・院試問題演習を、フランス語は構文と読解を受講しました。今までに受けたどの語学の授業よりも面白く、ひきこまれました。自習方法については、基本的には授業で扱った文章を中心にひたすら音読していました。これは高橋先生に教わったやり方です。またその際自信のない単語や熟語が出てきた場合、ノートに書き留めて何度もチェックしました。

専門対策

最終的には専門書を5冊覚えました。最初は音読しながら赤と青のペンで乱暴に線を引き、無機質なページ一枚一枚に自分の跡を残します。これをすることで、書かれた内容に動きを与えることができるためです。次に見ないで内容を声に出します。この時に自分の言葉で内容を表わすことで、頭に定着させていきます。これを何度も繰り返し、できない度に新しい色でマーク付けしていくと、次第にぺらぺらと内容が口に出せるようになりました。

最後に、大学院に合格し入学した後のことについて記させていただきます。目標としていた大学院に入学し、今までとは違った環境での勉強を楽しむ一方、最初の試練は「心細さ」でした。新しい環境・新しい出会いの中、恥ずかしながら私は不安で押し潰れそうな気持ちで4月を過ごしました。そんな時に支えとなったのが、卒論を必死に書き、院試勉強に勤しんだ4年次の記憶です。新しい世界でもっと勉強したい、という気持ちが私にとっての4年生の時の原動力でした。そして大学の指導教官だけでなく、昴の先生方の支えのおかげで、その原動力をきらすことなくひたすら前に進むことができました。せっかく次のステップに上れた今、こんなことでは負けてはいけない。そう思うことで再び前に進む原動力を取り戻すこととなりました。この思いは次の試練でも私を支えてくれるはずです。

これから受験なさる方々、きっと入試が終わるまでの間は忙しくかつ不安でいっぱいだと思います。しかしどうぞそれぞれの原動力に従って前に進んでください。

※ お送りいただいた原稿を一言一句変えずに掲載しております。

※ 他の東大・人文社会系の合格者の方の体験記です。あわせてご覧ください。

東京大学 人文社会系研究科、早稲田大学 文学研究科合格体験記

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 1

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 2

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 4

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 5

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 6

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 7

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春学期「論述対策A」(水曜夜)「英語院試問題演習A」「英語基礎」(土曜午前)は受付を締め切りました。

春学期「論述対策A(水曜夜)「英語院試問題演習A」「英語基礎」(土曜午前)は、定員に達したため、受付を締め切りました。「論述対策B」(木曜夜)も残席が僅かです。受講を希望される方は、至急座席を確保してください。

・春学期「論述対策講座A」「院試問題演習A」「英語基礎」が満席のため、代替措置として、「英語院試問題演習B」と「論述対策(もしくは、英語基礎)のオーダーメイド講座(5回)」のセット割引を設定いたします。単科生として両講座をセットで受講する場合、オーダーメイド講座(5回セット)の授業料が通常8万円のところ、5万円になります(税別、初回セットのみ)。先着5名まで受け容れます。

・本科生は現在若干名募集中ですが、上記の「英語院試問題演習A」と「英語基礎」が満席のため、英語講座は「英語院試問題演習B」(および、「英語読解」「英語構文」「英語ライティング」)を選択してください。本科生で「英語基礎」を受講希望の方は、オーダーメイド講座(5回セット)を受講してください。その場合、オーダーメイド講座の授業料を半額(4万円、税別)に割り引きます(初回セットのみ)。また、6月からの本科生は、本科生の年間授業料36万円のところ、32万円に割り引きます(税別)。

東京大学大学院 人文社会系研究科 早稲田大学 文学研究科「合格者の声」

東京大学大学院 人文社会系研究科「合格者の声」

>勉強に効率ですとか近道ですとか、そういったものは究極的にはないのだということです。j0040

 

私は春期講習から一年間本科生として昴で英語の勉強をし、二〇一六年度修士課程の院試で、早稲田文研(東洋哲学コース)および東大人社(東アジア思想文化専門)に合格しました。勉強方法や後輩に役立つ情報をということで筆を執らせて頂きます。

読む方が読めば個人を特定できる内容ですが、一切の悪意がないことをはじめにお断り致します。また、あくまで私自身が感じてきたことをまとめたものですので、参考程度にお考え下さいますよう宜しくお願い申し上げます。

◯試験科目

早稲田 九月下旬

一次試験:外国語(英語)・専門(中国思想に関する用語説明・思想史的小論述・漢文訓読)

二次試験:面接(五分程度。希望指導教授の確認後、その教授からの質疑応答など)

東大 一月下旬から二月上旬

一次試験:外国語(英語・中国語)・専門(漢文・現代中国語の和訳や説明を中心とした資料読解および、資料に関する中国思想基礎概念の小論述)

二次試験:卒業論文もしくはそれに代わる論文・面接(三〇分程度。提出した論文および研究計画書(出願資料)に関する質疑応答・入学後に取り組むべき研究課題の説明など)

◯過去問について

過去問は確実に入手することを強く勧めます。

早稲田の場合web上で入手することも可能ですが、大抵各専修室に現物(著作権等の関係でカットされていない版)が存在します。億劫に思わず、足を運んで確認してみて下さい。

東大の場合、問い合わせの上、それなりな値段で購入することとなります。昴は先生に言えばコピーを取らせてくれます。

利用については解くということより、分析することを重視すればよいかと思います。とりわけ専門科目は出るものがある程度決まっているので、きちんと対策をすれば高得点が狙えます。ちなみに早稲田文研は足切り点クリアではなく合計点が各コースの設けた基準を満たすと合格となるそうです。採点は糊名(受験番号・名前を隠すこと)して行われるため、合格発表まで教授も誰が合格したかわからないそうです。東大の基準等は分かりませんが、情報開示室で段階別評価の成績を知ることができます。

◯勉強方法

英語

昴の授業(構文・長文・院試演習)の復習を主にしました。復習の仕方は高橋先生のご教授に基づくのみで、とりわけ工夫はしませんでした。詳細は他の方の「合格者の声」をご覧になられたり、授業に参加されたりしてご確認下さい。

その他、早稲田の試験後の数週間で洋書を二冊読みました。この営みは英語に対する忍耐力がつき、冬頃からじわじわと成績が良くなったようにも思います。が、私は英語をとても不得手としておりますので、私の情報より他の方の情報の方が有意義かと思いますので、これ以上はやめます。とにかく、学部で早稲田教育に補欠合格した以外全滅した人間の英語力が、昴を通じて飛躍的に上がったということだけ強調します。本当によかった。

中国語

新宿にある工学院大学孔子学院に通い、会話の学習を中心にしました。

孔子学院とは日本の文部省に該当する中国の国家機関(教育部と言います)が、中国語を世界に普及させる目的で全国に設置している語学学校です。学生だと一万円で二〇回(各九〇分)の授業を受けられます。

私が会話を中心に学習したのは、多少の訳があります。というのも実は私大学院浪人を一年間しており、前年度の東大の試験の際、既に文法書を一冊(相原茂『whyにこたえるはじめての中国語』)終え、発音以外の基礎は一通り身につけていたのです。しかも漢文の知識も若干あり(今思えば無に等しいレベルでしたが)、東大の前年度の一次試験では英語より中国語の方が好成績だった次第です。ですから、初学者の方は、まず文法の基礎を押さえるところから始められるとよいかと思います。

とはいえ、会話を中心とした勉強は口と耳から言語を習得できますので、結果的に非常によかったと思います。昴でも英語の復習は音読を中心としています。やはり言語は音だなと実感しました。リズムがあります(多分)。具体的にはダイアログの暗記が出来る程度に発音練習を繰り返しました。

その他、HSKを受験しました。試験勉強という強制力によって(これは語学学校に通うという強制力と同じ原理ですが)、勉強を自然とするようになりますので、資格試験も学習のペースを作るのに有用だと思います。ちなみに九月に三級、一二月に四級を受けました。一週間程度過去問演習などを集中して行っただけですが、副詞や接続詞などをまとめて覚えるのに好機会でした。東大の試験でも落ち着いて構文を捉えることができたので、とりわけ四級の単語は確実に記憶してよかったと思います。

漢文

知り合いの先生に一対一で勉強を見てもらいました。毎週一日、テキストを徹底的に予習した上で、勉強会当日に訓読してゆき、間違えたところを指摘して頂く形式でした。とはいえ、一般的な話に還元出来ないので、何もこの点について助言出来ません。すいません。ですが、もし知り合いの中に漢文を自由に使いこなし、かつ教育熱心で後輩思いでらっしゃる方がおありでしたら、一年間でもお願いすると良いかもしれません。以下の論文の件も同様ですが、フットワークの軽さと人脈が大事です。

また、漢文の学習も先生に勧められ、訓読を音読することを復習としました。たとえ古典中国語の音でなくてもリズムがあります(多分)。読み進める量は少なかったのですが、一つ一つ確実に繰り返し音読することで、知識が定着したのだと振り返って思います。具体的には、訳本に一切頼らず張之洞『勧学篇』を全部と王国維『静庵文集』の頭までを読みました。後者は現在進行形で読んでいます。

早稲田専門科目

上述の通り、早稲田(東哲)の専門は三つの大問からなります。過去問を参照にしつつご覧下さい。

大問一(小論一問選択):

教授陣と問題を見比べれば、大まかに誰が問題を作成しているかわかるはずです。自分の就きたい先生の研究領域を理解するにあたって、極めて基礎的な思想史的意義を論述する問題ですので、ある程度ヤマを張れます。A4のルーズリーフ一枚分に満たない文量(二千次程度?)でいくつか事前に回答案を作成しました。もちろん参考書を見ながらです。

私の場合、宋代の研究を主にされている先生に就こうと考えていたので、その先生が作成されている問題からなるべく幅の広いテーマで予想問題を作成しました。そのテーマは、宋代の思想概論・明代の思想概論・明末清初の思想概論・清朝考証学についてです。しかし、いざ蓋を開けてみると傾向が多少変わっており、古代の研究をされている先生の問題を急遽解く運びとなりました。ここ二年の宋学の先生の問題は、二つのタームを比較したりしながら論述させる傾向にあります。(その先生は江戸儒学もご研究されており、日本儒学を専門に希望する受験者用の問題も比較問題になっています。)従って、東大出版の『中国思想文化事典』などを駆使してテーマ論述の対策をしてもよかったと反省しております。

大問二(語句説明六問選択):

所与の用語に対して三行程度の記述が求められます。こちらも参考書を見ながら回答案を作成しました。中国思想に限った話であれば、狩野直喜『中国哲学史』を読みながらそこに出てくる人名・著書を拾い、まとめました。勝手な想像ですが、一問当たり五つのポイントが盛り込まれていればまるが来るのではないでしょうか。こういった語句説明は連想ゲームですから、端的にまとめておけば問題ないと思います。

大問三(漢文訓読二問選択・もしくはサンスクリット語を含む英文和訳を一問分として選択しても良い):

受験者の母語や流派を問わず、訓読することが求められます。勉強方法や対策についてご助言できないのは大変申し訳なく存じますが、普段から漢文を読んでいればとりわけ難しい問題ではありません。サンスクリット語について助言出来ることは一切ありません。友人はサンスクリット語を全く訳さず、英文のみを訳して回答したところ、面接でサンスクリットの参考書を紹介されたと笑っていました。しかし、漢文が読めるのが前提の試験なので、インド思想を専攻に希望する方以外は仏教漢文(それは漢文でないという意見は置いておいて)や普通の漢文(?)を重点的に学習することを勧めます。ちなみに完全な白文でなく、点付きの白文です。四庫全書などから引いてくる場合もあるので、たまに誤植があります。本年度は『荘子』天下篇に一文字ありました。(読み慣れていれば、試験場で誤植に気がつきますが、下手に直す必要もないでしょう。)

早稲田面接

とりわけ対策はしませんでした。外部からの受験者は希望する指導教授の顔と名前を覚える程度でよいのではないでしょうか。二次試験は絞るための試験ではありません。が、先生のご著書を読むなどの最低限の礼は尽くすのが無難かと思われます。

東大専門科目

早稲田の試験で作成した回答案の復習を若干行ったものの、あまり多くの時間をペーパー試験対策にはかけませんでした(論文が忙しかったので)。だいたい儒教と宗教の関わりや清朝考証学者について、あるいは理気論の三つが多い気がします。昨年度から一〇行程度の論述が二年連続して出題されています。幅広い知識が必要でしょう。早稲田の試験のように選択問題がない分、得点を安定させるためには相当な知識量と思想史の把握が求められます。分野の壁を作らず中国学全体に関心を持って読書すると良いと思います。上述しましたが、漢文・現代中国語の資料読解が中心ですので、まずは語学力をつけましょう。年度によっては、ほぼ語学力しか問われない場合もあります。

東大論文

私の興味のある領域は清末の政治思想です。しかし、学部が早稲田の東洋哲学コースでしたので、教授陣には清末プロパーの方がおらず、正直困りました。学部時代の指導教授に相談したところ、お一人紹介できる先生がいらっしゃるということでご高配に与りました。

大抵、各大学の研究室には若い学者の発表の場を設ける目的で、学会を主催しているかと思います。その学会はある種の同窓会みたいになっており、学部の方が単身乗り込むにはやや勇気がいりますが、先輩の先生方と知り合うには絶好の場です。紹介された先生もコースの先輩に当たり、かつ東大の院に進学された先生でした。一言仲介役を学部時代の指導教授に担って頂いた上で、例の学会の名簿からお世話になりたい旨をメールで伝え、昼のわずかな時間にご挨拶に上がりました。早稲田の合格発表後一週間以内の出来事だったように記憶しております。

大学の先生には分刻みのスケジュールで動いている方もいらっしゃるので、じっくり丁寧に頻繁にご面倒を見て頂くのは難しいかもしれません。私の場合、大変お人柄の宜しい先生がご多用のところ面倒をみて下さり、幸運に恵まれたと思います。

指導は研究計画書について一回(出願直前)、卒業論文に代わる論文について三回(一一月下旬・一月上旬・一月中旬)行われました。研究計画書は草稿をお渡しして対面でご指導を頂きましたが、論文に関しては、遠方にいらっしゃる先生でしたので、毎回電話で一時間程度ご指導を賜りました。初回は論文の方針が定まり、一万字ほど執筆した段階でデータを転送し、その方針での執筆にゴーサインを頂きました。その際文章表現を若干訂正して頂きました。二回目は書き上がった段階でデータを送り、方針通りに進まなかった部分を考慮しながら、論の強調点や構造を直すようご指摘を頂戴しました。三回目は完成稿として送り、論文に基づいて今後の展望などを面接で述べられるよう準備するようご助言頂きました。その後、微調整を提出前に行いました。

キンコーズで製本したのですが、たまにデータに問題がなくても誤植が起こるので、製本後の確認は怠らない方がよいかと思います。私の場合漢文の引用がぐちゃぐちゃになっていたので、旧字等には要注意です。

執筆に関しては確実なことを確実に述べることを心がけ、あまりダイナミックで概論に終始することがないよう気をつけました。まだまだ私自身勉強中の身なので、皆様に助言できる立場ではございませんが、私もニュートラルな言葉遣いをするように言われましたので、そのようにされるのがよいのかと思います。

東大面接

志望動機や研究分野など、最低限予想できる質問には対策を練りましたが、二回目の面接ということだからか、用意した多くの点は訊かれず、論文への質問が主でした。

まず論文の要約と反省・今後の展望が訊かれました。なるべく勇み足な表現にならないよう、説得力のある形で説明するよう努めました。研究の意義などは研究上の研究意義ではなく、一般に還元した場合の研究意義をトートロジーにならないように答えるよう要求されたので、考えが熟していないものは正直に分からないと答えました。正直ダメかと思いました。メンタルが弱いので。

とはいえ、一次試験と論文自体は自信があったので、堂々と臨みました。ある種の度胸試し(無謀は勇気ではないことを踏まえつつ)みたいなものなので、事前にやることをやりきっていたら対策しようがないものかもしれません。

その他

読書習慣を改めました。四~八月までは研究生(早稲田では一般科目等履修生と呼びますが)として授業に参加し、関連する調べものはなるべくその日のうちに済まし、ゆとりのある日や休日は一日一冊以上教養本を含めて読破するよう心掛けました。そういえば、昨年三月に読んだ『八宗綱要』は決して面白くはない本ですが、仏教の基本タームが網羅されており、いい経験だったように思います。これからも壁を作らず貪欲に、妥協せず学問に励みたく思います。

まとめ

一年の反省・成果としましては、二つの発見があったように思います。

一つに自分で勉強する方法を確立するということがいかに難しいかということです。周りには頼れる大先生がきっといます。礼儀を尽くして真剣に勉強したいのだと伝われば、きっと手を差し伸べて下さります。そうした先生の助言は長年の知恵が凝縮されていますから、決して我流にならず、忠実に確実に実践すれば実りある一年になると頑迷にも信じております。

もう一つにこれだけ詳細に試験対策を述べながらおかしな発言をしますが、勉強に効率ですとか近道ですとか、そういったものは究極的にはないのだということです。つまり、上述の内容も平たく言えば、中国思想に詳しければ解けるだけの話であって、対策などの小手先に捕らわれてはいけないということです。そもそも院試で求められるのは突出した専門知などではなく、ある分野を研究する際、当然の様に知らなければならない知識と語学の運用能力に過ぎないのです。学部時代の指導教授が院浪確定した私を戒めた言葉を引用するなら、「基礎が大事。基礎が必ずしも簡単だとは限らない」と、そういうことです。昴の英語教育は徹底的に基礎力を鍛えてくれたように思います。そうした基礎力を用いて現在は英語文献も積極的に読むようにしておりますが、昨年の未熟な自分に比べ、随分と視野が広がったように感じます。読書が楽しいということはそれだけで幸せなことだと思います。

〇浪人について

こうして一年間を振り返ると随分「意識高い系」な話になってしまいましたが、私自身、決して優秀な学生ではありませんでした。なんせ大学院で浪人していますから。学部二年で第二外国語のドイツ語をさぼりにさぼりC評価のオンパレードをたたき出し(転部の関係で一年生に混じって授業を受けるのがつらいという単純にしてアホな理由です)、慌てて推薦をとるために三年次にGPAを上げる作戦に出るも惜しくも及ばず(スタートラインの段階で惜しくもなんともないです)、四年次には中国語の授業に参加せず、挙句の果てには全く新しい視点のない卒業論文を提出し、見事に浪人致しました。

これまでとりわけ失敗もなく、なんとなく進学してきただけに、当時はかなりショックを受けました。けれども、一年間心を入れ替え学習するのだと誓い、事を始めてからはくよくよしている暇もなく(多少卑屈になりましたが)、あっという間に一年が過ぎ、充実した年だったと今では思っております。もちろん全てを完璧にこなすことはできませんでしたが。

『ドラゴン桜』じゃありませんが、「身の回りにまるをつける」のはいいことだと思います。もし、私のように浪人されている方がいらしたら、せっかく儲けた一年だから、周りに負けずに勉強しようと思ってみてはいかがでしょうか。一年間一生懸命やればきっといいことがあると思います。

修士課程は多くの場合二年間で論文を仕上げなくてはなりません。きちんとした論文が書けなければ、たとえ博士課程の試験に合格していたとしても学者として芽が出ないのは容易に想像できるでしょう。私のこの一年はそういった学術的基礎や問題意識を明確にし、次へと繋げる準備期間だったのだと肯定的にとらえております。

とはいえこれからどのような困難が待ち受けているか、全く想像もつきませんが、少なくとも去年よりは少しの自信と大きな忍耐力がついたように思う次第です。

以上、長々と失礼致しました。それでは皆さん、諦めずに頑張って参りましょう!あなたが積極的である限り、昴はもちろん周りの方々はきっとサポートしてくれるはずです!!

〇補足

一:東大人社と複合文化は稀に試験日がずれるそうです。研究室の状況によっては両方受験するとよいでしょう。本年度・昨年度はずれていませんでしたが、両方合格したという先輩もいます。

二:試験中の手洗い等の退室は、早稲田文研だと記録されていますが、東大人社は記録していませんでした。後者は長丁場ということもあり、語学・専門と二回も行ってしまいましたが、何も問題はありませんでした。ご無理をなさらず、催したら行かれるとよいかと思います。

 

※送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。

※東大・人文社会系の他の合格者の方の体験記です。あわせてご覧ください。

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