東大人文社会系 合格者の声まとめ

東大、人文社会系研究科合格体験記の一覧です。

東京大学 人文社会系研究科、早稲田大学 文学研究科合格体験記

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 1

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 2

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 3

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 4

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 5

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 6

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 7

「合格者の声一覧」は下のリンクです。

合格者の声一覧

昴の院試対策

昴教育研究所の院試対策の概要

昴での大学院受験対策について、以下の4つの項目順に記していきます。

(1)「学習」と「研究」とを両立させよう
(2)「外国語設置講座」と「論述対策」で確実な一次試験対策を
(3)「研究指導」で研究計画書・提出論文に効果的に取り組もう
(4)多様なニーズにこたえる「オーダーメイド講座」

 

(1)「学習」と「研究」とを両立させよう

大学院受験では、筆記試験中心の「一次試験」と、提出物に基づく面接で行われる「二次試験」との両方にしっかりと対応し、準備していくことが重要です。

「一次試験」への対策は、努力の量が結果に結びつく「学習」、「二次試験」への対策は、先行研究をインプットしながらも、まだ見ぬ発見へと探求していく「研究」の道です。院試対策を始めてみて気が付くのは、両者のベクトルが大きく異なっていることです。このどちらかを軽視してしまえば、志望の大学院への合格は困難になるでしょう。昴のシステムは、この両輪を上手に回していくことを可能にします。

 

(2)「外国語設置講座」と「論述対策」で確実な一次試験対策を

大学院入試の一次試験で大きな比重を占めるのが、外国語の試験です。昴では、経験豊富・実績のある講師による外国語のクラスを設置しています*。それぞれのクラスについては、外国語設置科目一覧をご参照ください。
*「個別指導」を希望される方は、このページの下にある(4)オーダーメイド講座の説明を参照してください。

外国語の「学習」をペースメーカーとして重ねていき、実力を身に着けていくことで、大学院受験の準備が効果的に展開していきます。

また、昴では、多くの大学院受験者が不安を抱える、専門科目の論述対策に的を絞った授業も用意しています。定期的なアウトプットが、インプットへの渇望を生み出します。論述対策の詳細については論述対策講座の説明をご覧ください。

 

(3)「研究指導」で研究計画書・提出論文に効果的に取り組もう

先述したように、「研究」は先が見えない道です。だからこそ、過去の合格例を知る講師による「研究指導」が効果を発揮します。昴では「本科生」に2000字~8000字程度の「研究計画書」および20000字以上の「卒業論文・卒業論文に代わる論文」の指導を実施していきます。また、研究指導のみをご希望の方や「単科生」の方も別途オーダーメイド講座をご受講いただくことで対応が可能です。指導の具体的な内容については、昴の「研究指導」を参照してください。

 

(4)多様なニーズにこたえる「オーダーメイド講座」

大学院受験においては、様々なニーズがあります。これに答えるのが「オーダーメイド講座」(個別指導)です。それぞれの受講生の要望から授業内容を設定して、個別指導を実施します。以下は具体的にこれまで実施してきたニーズの例です。

  • 外国語が苦手なので、初歩から丁寧に教えてほしい。
  • クラス授業を受講したいけれど、日程がどうしても合わない。
  • 試験が迫って、集中的に外国語の過去問を指導してほしい。
  • 提出論文に特化して指導してほしい。
  • 特定領域(心理学・法学など)の英語の問題を中心に学習したい。
  • すでに大学院で研究を進めているが、英語の文献を読みながら相談したい。
  • 外国語で論文や研究計画書などを提出しなければならないため、その添削をしてほしい。

上記のようなニーズ以外にも、様々な要望に応じて授業を設けることが可能です。オーダーメイド講座のシステムや料金については、メニューから「諸規定・学費」のページに行ってご確認ください。

 

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論述対策講座について

 

昴では、大学院受験における「専門科目」対策として、「論述対策講座」を設置しています。
その「論述対策講座」の特徴を、以下の項目ごとに解説していきます。

(1)大学院入試の「専門科目」とは
(2)フォーマットを確立させよう
(3)各受講生にあった「過去問想定演習」
(4)答案への丁寧な添削
(5)「論述対策講座」のレベルは?

*ここで念頭に置く大学院は、「文系」の専門の大学院です。数学などの問題を解く「理系」の大学院は想定していませんので、ご了承ください。

 

(1)大学院入試の「専門科目」とは

大学院受験では、通常、語学の試験に加えて「専門科目」の試験が課されます。
昴の「論述対策講座」は、「専門科目」の中の「論述」に分類される問題へ対応する講座です。
専門科目の試験の種類は、「知識で対応すべき問題」と「論述問題」に分類されます。「知識で対応すべき問題」を代表するのは「用語説明」の問題です。これらへの対応は「書き方」よりも、「ちゃんと知っている」ことが重要です。(もちろん、短い用語説明でも「書き方のコツ」のようなものは存在し、それについてはここで解説している「論述対策講座」でも触れます)
したがって、こういった知識の習得には、しっかりと書籍・論文を通じてインプットすることが最大の受験対策になります。
一方、「以下の文章を読み、その内容を踏まえた上で、下線部「〇〇〇〇*」について、具体的な作品を挙げながら論じなさい。」や「教育と〇〇*との多面的な関係について、社会科学的観点から論じなさい。」といった出題に対しては、単に知識として知っているだけでは対応できません。与えられた引用文や出題テーマから、学問的な関連性(relevance)を引き出して、それを自分の知識と結びつけることが要求されます。逆に、この部分のやり方が身についてくれば、新しく得た知識を使って、自分なりに論じることが上手く――そして楽しく――なってきます。昴の「論述対策講座」は、受講生が自律して学習できるようになるため、そして、試験において、それぞれが学んできたことをしっかりと発揮できるための対策を行っています。
*実際の出題からの引用のため、〇〇は伏字を表しています。

 

(2)フォーマットを確立させよう

日本の大学生、いやむしろ、日本の成人は「論理的な文章を書くのが苦手である」と、しばしば指摘されます。このことの当否は、正確な国際比較などが行われないとわかりませんが、「自分は文章を書くのが苦手だ」と思っている方は多いと思います。加えて、「文章を書くのは慣れている/好きだけれど、≪アカデミックな文章≫となると、自信が無い」という方も多いでしょう。
「論述対策講座」では、「書き方」についての一定のルールをまず学んでいき、それに則って書くことを学びます。すなわち、「フォーマットの確立」です。学術論文では、イントロダクションやコンクルージョンをつけることや、複数段落間の関係、あるいは改行時の1文字下げから、「事実」と「解釈」の分離など、様々な規範が存在します。そういった規範を具体的に身に着けていくことで、「自分の考え」を「アカデミックな基準」に則った形で執筆することが可能になります。
「フォーマット」は、ある意味で、書くうえでの制約でもありますが、まずそうした制約を学び、その規則を理解したうえで、その制約を超える跳躍をそれぞれの受講者が成し遂げることを目指します。

 

(3)各受講生にあった「過去問想定演習」

「論述対策講座」は2コマ連続の授業です。1コマ目は、上述の「フォーマットの確立」のためのレクチャーを実施します。それに対し2コマ目では、毎回、実際の院試で出題された過去問に基づいて、大学院入試を想定した演習を実施します。重要なのは、「それぞれの受講生が目指す大学院の専門問題の類題を解答する」ということです。つまり演習時に受講生全員が一律で共通問題を解答するのではなく、各自の専門の問題を選択し演習を行うことができるため、より実践的に、各自の志望する大学院への対応を目指します*。
*ただし、より開かれた形で実施する、春期集中特別公開講座の「論述対策 ガイダンスと演習」では、大学入試の「小論文」のレベルで、専門知識を問わない出題を扱います。また、春学期以降も、専門の学習に自信が無い人のために、専門知識は必要無いタイプの出題も織り交ぜて実施していきます。
「書く力」は何よりもまず、実践的に「書く」ことによってしか身に着けません。毎回、決められた時間の中で、院試を想定した問題をしっかり解答していくことが、大学院入試専門試験における論述問題対策に最も効果的です。

 

(4)答案への丁寧な添削

受講生の皆さんが「論述対策講座」の演習で書き上げた答案は、毎週、担当講師が丁寧に採点・添削して返却します。「添削」といっても、日本語の直しや誤字脱字の指摘に留まりません。論じ方・論の構成に始まり、出題の解釈や引用文の理解が十分か、知識として提示しているものがあっているかどうか、それは院試で提示するのに十分な専門性があるかどうか、事実の提示の仕方はどうなのか、あるいはさらに、具体例からもっと引き出すことができるものがあるかどうかまで、多岐にわたってコメントをつけています*。
*担当講師の話では、1人の答案添削に対して、約45~60分ほど必要だとのことです。

 

(5)「論述対策講座」のレベルは?

最後に「論述対策講座」のレベルは?という点について説明します。しばしば、「自分はちゃんと小論文の勉強もしたことが無いし、ついていけるのかどうか」というご相談を頂きます。これについて言えば、「みんな大抵同じ状況です」というのが答えでしょう。もちろん大学入試の段階で「小論文」という科目を体験されている方もいらっしゃるでしょうが、多くの人が「小論文はどうも苦手…」という状態で大学に入学しています。
加えて、大学院入試の場合、時間制限があるなかで、何も参考書を用いずに、かつ専門的な内容について論じるといった試験はほとんどの人が未体験です。「論述対策講座」は「みんな初心者」という前提からスタートして、しっかりと院試に対応する力を身に着けていきます。

 

備考

・「論述対策講座」は「特別講座」です。本科生の場合、単科生受講料の半額で受講できます。詳しくは「入学に関する面談」で担当者から説明いたします。

・「研究計画書」に関する各受講生への具体的な作成の助言・添削は「研究指導」のシステムを利用して実施しますが、「論述対策講座」のレクチャーの中でも、研究計画書の書き方は取り上げています。

 

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外国語設置講座一覧(2024年度)

昴教育研究所の語学講座について

昴の英語・フランス語の授業*は、「レベル別」ではなく、大学院入試の語学科目に対応するための様々なアプローチを組み合わせて構成されています。受講は1学期・1科目から可能ですが(→「本科生と単科生」ページ参照)、一方で、できるだけ複数の科目を組み合わせて受講することで、院試準備期間で効果的に学力を向上させることができます。
*ドイツ語の授業はすべて「オーダーメイド講座」で実施しています。

英語・フランス語のいずれの科目も原則的に、春学期10回、夏学期5回、秋冬学期15回の年間30回の授業を同一曜日・同一時間に実施します。(日程等の変更がある場合はお知らせいたします。)

以下は昴教育研究所で行われている語学講座(英語・フランス語・ドイツ語)の概要です。

 

英語

① 「英語基礎」 オンライン授業(録画)

英語を正しく読むための、英文法の基礎知識を身につけるための講座です。大学院入試と言っても、まず必要なのは英語を作るルールの理解。短文和訳の練習を通じて、「わかったつもり」を無くし、ルールに基づいた英文読解力を身につけましょう。授業は完全予習式です。

 

② 「英語院試問題演習A/B*」 対面・オンライン(録画)授業
A 日曜日10:30~13:10/B 日曜日16:40~19:20

昴の英語授業において中核となる授業です。院試を想定した英語の問題を演習式で解答・提出してもらい、その後、講師による解説を実施します。あわせて、提出していただいた答案は採点・添削して翌週に返却します。演習直後に解説を行うことで、間違えたところ、わからなかったところの原因を即座に理解し、翌週の答案返却で、現在の自分の学力を確認することができます。
さらに過去の受講生のデータから、合格に必要な得点目安もわかります。本科生はもちろん、単科生で学習する方にもお勧めの科目です。予習不要の完全演習式です。
*AとBは同一の科目です。時間のご都合に合わせて選択してください。

 

③ 「英語構文」 オンライン授業 (録画)

院試で点差がつくような難易度の高い構文や、うっかり忘れてしまう構文などに焦点を当てた科目です。1段落の半分くらいのサイズの英文を取り扱い、準動詞の盲点や複雑な関係詞節、仮定法、比較、倒置・挿入など、英語学習者が苦手とする部分を徹底的に学習します。授業は予習と演習を組み合わせた形で実施します。

 

④ 「英語読解」 オンライン授業 (録画)

大学院入試を想定した英語の問題を丁寧に読解していきます。授業は完全予習式で実施するため、英語に自信が無くても、事前にしっかりと準備して授業に臨むことができます。

 

⑤ 「英語ライティング」 オンライン授業(録画)

大学院入試の英語筆記試験の主流は「英文和訳」や「説明・要約問題」などの読解問題が中心ですが、東京大学総合文化研究科や、各大学の英語英米文学や国際系の大学院の試験では「和文英訳」や「和文英要約」、「課題作文」のような形で、「英語を書く力」も問われます。
そのため、昴の「英語ライティング」の授業は院試における「英語を書く」試験に広く対応するものとして実施しています。授業では和文英訳を中心に英語を書くための規則を確認し、ときに、テーマを与えてまとまった英語の文を書く課題などを行うことで、日本の英語学習者が苦手とする「英語を書く」力を身につけていきましょう。

 

フランス語

① 「フランス語基礎」 オンライン授業(録画)

大学院入試に必須の、基礎的なフランス語の文法や活用などを扱います。
フランス語初学者や第二外国語として学んだけれどかなり忘れてしまったという方、ある程度学習が進んだ方でも見落としがないようにフランス語の基本を学び直し、1年間の授業を通じてフランス語の基本的なルールを学んでいきましょう。

 

② 「フランス語構文」 オンライン授業(録画)

この講座は多くの方に、「本当に役立った」と言ってもらっている講座です。フランス語の文を読むうえでは、単語と文法だけでは足りません。「成句」つまりフランス語でよく使う言い回し、定型的な表現などをこの授業で学習し、大学院入試に備えましょう。

 

③ 「フランス語読解」 オンライン授業(録画)

大学院入試に必須の仏文和訳を、実践的に学ぶ講座です。大学院入試を想定した教材でフランス語をより深く理解する力、実際の試験に対応できる力を身につけましょう。
春・夏学期は事前に渡したテキストで予習をしてもらい、秋冬学期は実践的に、その場で答案を作る演習の形を実施します。
大学院入試の突破を目指して、しっかりとしたフランス語力を養っていきましょう。

 

④ 「オーダーメイド講座」 対面・オンライン授業

ご希望の方には講師と1対1でのオーダーメイド講座(対面・オンラインどちらも可)を行っております。フランス語を1対1で集中的に学びたい方、フランス語の理解をより深めたい方におすすめです。
※担当講師と受講生で事前に実施日時を相談してから行います。

 

ドイツ語

・「オーダーメイド講座」 対面授業

現在、ドイツ語はオーダーメイド講座(対面)のみ実施となっております。講師と1対1でドイツ語を集中的に学びたい方、ドイツ語の理解をさらに深めたい方におすすめです。
※担当講師と受講生で事前に実施日時を相談してから行います。

 

昴教育研究所では受講を検討されている方に入学前の面談を実施しています。(面談後、ご希望の方は上記講座の体験受講も可能です)
受講についてより詳細な内容が知りたい方はこちらからお問い合わせください。

 

(上記は2024年度の募集内容です。)

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昴教育研究所の「研究指導」

昴はあなたの論文の最初の読者になります

(1)大学院入試における「研究」の重要性

大学院入試の合否を決める大きな要因としては、①筆記試験(外国語試験+専門に関する論述など)②「研究計画書」そして/あるいは「卒業論文」(あるいはそれに代わる論文)が挙げられます。昴教育研究所は、①の力を伸ばすことに加えて、②の点を徹底してフォローすることで、高い合格実績を上げています。
昴教育研究所の研究科・専攻ごとの合格実績のリンク

「研究計画書」の重要性は、よく知られています。その一方で、「卒業論文」(あるいはそれに代わる論文)の重要性は、あまり知られていません。

1~3月に実施される大学院の多くでは、「卒業論文」や、「卒業論文に代わる論文」の提出が求めらます(以下、両者をあわせて、「卒論相当論文」と呼びます)。そして、この論文は、合否に大きな影響を与えます。

(普通に考えて、2000文字の研究計画書と2万字の論文があれば、どちらの方が受験者の研究能力を判断するために重要か、というのは明らかでしょう。)

また「研究計画書」についても、それを完成させるためには、しっかりとした「研究」が必要になってきます。

昴教育研究所は、このような「研究」に対してサポートするために、「研究指導」を個別指導を利用して実施しております。
*単科生や、研究指導だけの受講を望まれる方には、「オーダーメイド講座5回セット」のご利用をお勧めしております。詳しくは、「入学に関する相談」の際にお尋ねください。
*本科生は、研究に特化したお得な「本科生オーダーメイド講座」をご利用いただけます。「入学に関する面談」の際にお尋ねください。

 

(2)「研究指導」のプロセス

実際の指導では、受講生の研究の進捗状況によってスタート地点は様々ですが、おおむね、以下のようなプロセスを経て進んでいきます。

① 受験する大学院の絞り込み、それに基づいた年間スケジュールのイメージ化

② 先行研究についての相談、把握の手伝い、テーマとしての有効性の検討など

③ 先行研究を実際にインプットしていった中での方向性の模索、軌道修正の必要の有無の検討、全体の構成や目次の作成

④ 受講生による論文の執筆、執筆されたものを読みながら、さらに改善の余地などを検討していく

⑤ 最終的な論文全体に対する添削、メールを通じた指導、大学院入試での面接にあたっての注意事項や、想定される質問や批判への応答の検討

年間を通じて、このように研究を進めていく手助けを通じて、合格の可能性を高めるとともに、一人の研究者として、独立して研究を行うことができるようになっていくための手助けを行っていきます。

 

(3)昴の「研究指導」を受けることのメリット

いくつか、実際の受講者のコメントを、「合格者の声」から引用します。(文章をクリックすると、「合格者の声」につながります。)

私は志望先とは異なる学部出身で、大学卒業は、はるか昔です。(中略)文章は書き慣れていますが、何が作文で、何が論文か、区別できていなかっただけでなく、研究計画書とは何なのかもよく分からないところからのスタートでした。
(東大人文社会系研究科 合格者の声)

論文を書き始める前は不安ばかりでしたが、高橋先生からのコメントをいつも楽しみに頑張ることができました。また、高橋先生の指導から、学部生の時の自分にはなかった研究に対する新たな視点を持つことができるようになりました。
(東大総合文化研究科 合格者の声)

また、大学院入試にあたって必要になる提出論文や研究計画の書き方について、ある意味で政治的なアドバイスがもらえるのも昴に通う利点のひとつです。(中略)自分の場合であれば、指導のおかげで論文の構成が変わり、アカデミックで読みやすくなった、つまりは受かりやすいものになったと思います。(中略)こうした指導のために自分の書いた論文を定期的に読んでもらえることも、執筆の原動力になります。
(東大総合文化研究科等 合格者の声)

現在の日本の「大学入試」の仕組みですと、「学びたいこと」と「進学先」のすり合わせが十分にできず、大学院進学を目指す多くの方において、所属学部と志望大学院や研究内容のミスマッチが発生しているのが現状です。加えて、近年では、一度「社会人」を経由してから、大学院を改めて目指す方も多いでしょう。

このような事情から、大学院入試においては、「研究計画書」や「卒論相当論文」を書くにあたっての、助言を受けられない人が多いようです。昴では、こうした受講生の方たちのニーズにこたえるなかで、様々に工夫しながら、現在の「研究指導」のシステムを形にしてきました。昴の研究指導のメリットとして、以下のような点が挙げられるでしょう。

① 研究に必要な作業がわかる
たとえば何をもって、「先行研究」と呼ぶのか、また、「先行研究」をどうやって探すのか、という点について困っている人は多いでしょう。昴の研究指導は、こういった点について、具体的な文献を挙げながら、先行研究の把握の仕方を相談していきます。もちろん、これは「先行研究」に限った話ではありません。

② 論文や研究計画書の「形式」がわかる
「形式など簡単に調べられる」と考えられがちですが、学術的な論文の「形式」は、「段落冒頭の一字下げ」というレベルから始まって、多岐にわたります。また「引用」をどのように使うか、なども広い意味での「形式」と呼べるでしょう。

院試で研究計画書や論文を審査する大学の研究者たちの中には、形式からの逸脱を厳しく見る人も多いです。ただしこれは、そうした研究者たちが過度に「形式主義」に陥っていることを必ずしも意味しません。こうした形式への準拠の要求は、「形式から逸脱しているけれど優れた論文」に出会うことがあまりにも少ないゆえに発生しています。昴でも、形式をしっかりと守ること、あるいは場合によっては、複数存在するうちのどの形式を採用するのが妥当か、を検討することで、学術的な文章表現、「伝わるように書く」ことの重要性を伝えていきます。

③ 「読者」が得られる。
このページの冒頭に、「昴はあなたの論文の最初の読者になります」という言葉を掲げさせてもらいました。合格者の声でも「自分の論文を読んでもらえること自体が楽しみ」という趣旨の記述は多いですね。

論文を執筆するにあたっては、内発的な動機づけだけでは困難です。やはり、締切があって、それに向けて執筆し、それを読む人がいる、ということが重要です。昴での研究指導は、まずもって、「読む」こと、そして「話す」ことを通じて、受講生と講師が二人三脚で、提出課題を完成させていきます。

④ 院試に要求される研究計画や論文の水準がわかる
昴では、合格者の例はもとより、一次試験に合格しながら、二次試験で不合格になってしまった例も含め、膨大な蓄積があります。そうしたなかで、院試に要求される論文の水準、さらに言えば、特定の大学院に合格するに値する論文の水準まで、かなりの程度把握しております。

これは「院試に受かる論文のノウハウを知っている」ということではありません。「研究」というのは、既存の膨大な研究を、可能なかぎり参照しつつ、同時に、そうした研究がまだ成し遂げられていないことをしっかりと探し、そこで、学術研究の世界を豊かにする営みです。簡単ではありません。だからこそ、過去の事例の積み上げから、「だいたいこの水準に達していればなんとかなるだろう」という目安を持った読者の存在が、院試に向けて研究をする皆さんの力になるでしょう。

 

(4)専門性について問題はないのか

そうは言っても、大学院入試レベルの各学問分野の知識が無ければ、大学院入試の「研究指導」は成立しないのではないか、と考える人もいるでしょう。正しい疑問です。一方昴では、かなり幅広い領域の指導に対応しております。

一つには、過去の指導を通じて、様々な学問分野の知識の蓄積があります。現在研究指導の中心になっている講師は、2000年代初頭より昴教育研究所で勤務し、様々な方の指導にあたっており、その過程で、専門書を読むなどして、広範な領域の論文を理解するための最低限の知識を持っています。

しかしより重要なことは、昴での指導は「教える」ことに主眼は無い、ということです。そうではなく、受講生との口頭および原稿の読解を通じたコミュニケーションにこそ、昴の研究指導の特徴があります。「教える」のではなく、「引き出す」ことこそ、昴の指導の特徴です。専門知識を持たない領域でも、論文を読んで「あれ、ここはつながっていないぞ」とか「こんなことを言えるのか?根拠(参照文献)が足りないのではないか」など、研究計画・卒論相当論文の問題点に気づくヒントは様々に存在しています。

実際に、どのような形でお手伝いが可能であるかについては、一人一人の研究希望テーマ(「まだテーマが十分に決まっていない」という方も大歓迎です。何を学びたいのか、という点も、重要な相談事項と言えます)や進捗状況によっても様々に異なっています。ぜひ「入学に関する相談」の際に、現在の状況を率直にお聞かせください。

 

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本科生と単科生

昴では、「単科生」と「本科生」の2通りの受講形態があります。
いずれの形態でも、はじめて受講する場合には「入会金(30,000円、消費税別)」が必要です。
*入会金は初回に払えば、以後払う必要はありません。2013年度以降に昴教育研究所に在籍した方は、入会金のお支払は不要です。
*春期集中特別公開講座の受講には「入会金」を払う必要はありません。別途、春学期等の受講をお申し込みの際にお支払いいただきます。

「単科生」
受講科目によって、料金を合算する受講方法です。各期(春学期10回、夏学期5回、秋冬学期15回)ごとに単位数で受講料を計算します。なお、オーダーメイド講座(このページの下で説明します)のみの受講の場合には、単科生のカテゴリーに入ります。
進路の相談、入試に必要な書類の作成に対する助言・文章チェックなどのカウンセリングを単科生の方が希望される場合には、別途、「オーダーメイド講座(1回80分)」をお申し込みいただく等のお手続きが必要になります。

「本科生」
「英語のみ(本科生E)」と「英語・フランス語両方(本科生EF)」の2通りがあります。本科生は、

・英語のみ、あるいは英語とフランス語の両方のクラス授業が1年間取り放題
・特別講座「論述対策講座」の受講料が半額
・春期集中特別公開講座の受講料が無料
・提出論文、研究計画等の相談、文章チェックを行う「本科生オーダーメイド講座(1回50分)」が2回まで無料、その後は9,900円(税込)で受講できる

という特典があります。

年間を通じて受講する場合は、本科生の方が格段に安く、かつ、受験に向けてしっかりとした準備ができます。また、たとえば東京大学教育学研究科など、9月に入試を実施する大学院を志望する場合でも、複数科目を受講する場合には、本科生の方が料金が有利になる場合があります。

2020年度本科生の受講料金は下記の通り(いずれも消費税別)です。

英語本科生(本科生E)
3~5月入学:35万円
6月入学:32万円
7~8月入学:30万円

英語フランス語本科生(本科生F)
3~5月入学:40万円
6月入学:36万円
7~8月入学:33万円

上記金額および、入会金と諸経費(施設にあてる費用)2万円(消費税別)がかかります。
(「諸規定/学費」もご参照ください。)

「オーダーメイド講座」
講師と受講生が1対1で実施する講座です。
(友人の方などと一緒に、複数名で受講する形態も可能です。この場合、受講人数に応じて料金は割引になります。詳しくは「諸規定/学費」をご覧ください。)

授業内容は「オーダーメイド」です。講師が対応可能なことであれば、どのようなニーズにも対応いたします。たとえば、

・昴で授業を受けたいが、勤務時間等で受講日時が合わない
・語学の初心者なので、個別指導でしっかりと教わりたい
・試験直前に、集中的に対策したい
・研究計画、提出論文等に絞って指導を受けたい
・大学院生だが、自分の専門に必要な文献を外国語で読む手伝いが欲しい
・専門領域の基本知識を学習する手助けが欲しい

などが、過去に実施してきた主たる内容です。

なお、2020年度は、ドイツ語の講座はすべてオーダーメイド講座で実施いたします。

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受講手続きの流れ

昴で受講するための手続きの概要をご説明いたします。

  1.  昴のホームページを見て、メールで面接を申し込む。(お問合せフォーム)昴教育研究所では、最適な受講料で授業を実施するために、インターネットを利用して、少ない人員で事務対応をしております。お電話・受付での対応は原則として行っておりませんので、必ず、インターネット・メールで、面接の予約をしてください。研究分野などは、簡潔な記載でもかまいませんが、詳しく書いていただけば、それだけ面談内容を充実させることができます。
  2.  面談を実施、授業やカウンセリングのシステムについて確認する。ホームページに詳細な情報を掲載しておりますが、担当講師からシステムや授業内容について、詳しく説明いたします。最適な受講の仕方を一緒に考えましょう。
  3.  昴事務局 subaruinst☆gmail.com(☆を@に変える)にメールで受講形態(本科生・単科生・オーダーメイド講座など)と受講科目を連絡する。いただいたお申し込みから、授業料を計算したうえで、必要な金額・お振込み口座・お振込み期日とを連絡いたします。
  4.  銀行に授業料を振り込む。これでお手続き完了です。テキストや受講にあたって必要な事項などをご案内いたします。

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入学募集と年間スケジュール

昴教育研究所は、年間を次の時期に分けて授業を実施しています。

2024年3月末~4月春期集中期(春期集中特別公開講座実施)
2024年5月~7月初旬春学期(全10回)
2024年7月下旬~9月上旬夏学期(全5回)
2024年9月下旬~2025年1月中旬秋冬学期(全15回)

昴での受講にあたっては、入学の相談に関する面談(以下、「入学面談」とします)を必ず実施します。

2024年2月5日より2024年度受講生を募集しております。
水曜日と土曜日の午後に面談を実施いたします。
(予約フォームはこちら

入学面談では、担当の先生から、システムや事務的な面の説明だけでなく、本人の研究分野、進捗状況、語学力、志望大学院などを考慮し、試験の形式や傾向、研究の進め方、読むべき文献の探し方など、総合的な助言をいたします。

以下の理由から、できるだけ早い面談のお申し込みをお勧めいたします。
・院試の情報や志望校を検討できるため、試験の準備がイメージできる。
・授業が始まる前に、文献によるインプットを進めることができる。
・語学学習では、語彙の習得などの自助努力が必要。それを早めに開始できる。

研究にせよ、語学にせよ、力を伸ばし成果を出していくためには時間に余裕をもって取り組むことが大事です。「入学するか決めていない」はもちろん、「大学院を受験するか迷っている」の段階でも、全然かまいません。遠慮なく、面談をお申し込みください。

合格者の声一覧

合格者の声を一覧にいたしました。昴の雰囲気を知りたい方はもちろん、大学院入試について知りたい方も、興味がある研究科の合格者の声から、ぜひごらんください。

*個人情報保護のため、特定可能な専攻名などは記しておりません。

*下記の「声」は合格者の一部の方にご投稿いただいたものです。
閲覧の利便性のために同じ研究科の合格体験記に通し番号を付しますが、合格者実数とは関係ありません。また、番号は時系列などではなくランダムに付します。またもちろん、下記以外の大学院にも進学した方は多数います。

東京大学 総合文化研究科・京都大学 文学研究科・早稲田大学 文学研究科合格体験記

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東京大学 人文社会系研究科合格体験記 1

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 2

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 3

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 4

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 5

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 6

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 7

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 8

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 9

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 10

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 11

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 12

東京大学 人文社会系研究科合格体験記 13

東京大学 教育学研究科合格体験記 1

東京大学 教育学研究科合格体験記 2

東京大学 教育学研究科合格体験記 3

東京大学 教育学研究科合格体験記 4

東京大学 教育学研究科合格体験記 5

東京大学 教育学研究科合格体験記 6

東京大学 教育学研究科合格体験記 7

東京大学 教育学研究科合格体験記 8

東京大学 教育学研究科合格体験記 (勉強法を中心に書いていただきました)

東京大学 情報学環学際情報学府合格体験記  1

東京大学 情報学環学際情報学府合格体験記 2

東京大学 公共政策大学院合格体験記

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 1

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 2

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 3

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 4

東京大学 文学部(学士編入試験)合格体験記 5

一橋大学 社会学研究科、お茶の水女子大学 ジェンダー社会科学専攻合格体験記

一橋大学 社会学研究科合格体験記

一橋大学 言語社会研究科合格体験記 1

一橋大学 言語社会研究科合格体験記 2

早稲田大学 文学研究科、一橋大学 社会学研究科合格体験記

早稲田大学 文学研究科・立教大学 文学研究科 合格者の声

早稲田大学 文学研究科(博士後期課程)合格体験記

京都大学 文学研究科合格体験記

北海道大学 文学研究科合格体験記

東京大学 総合文化研究科合格者の声 (複数の方のコメントをまとめました)

合格者の声(複数の方のコメントをまとめました)

(以上、昴事務局より)

【講師からのメッセージ】

予備校の「合格体験記」というのは、とりもなおさず、その予備校の「宣伝」を目的としたものでしょう。それでも、上記の体験記を読み直すと、それぞれの受講生の顔が懐かしく浮かんできます。(もちろん、こちらにお寄せいただいていない方も含めてです。)

昴ではもちろん、皆さんの合格に役立とうと一生懸命工夫して授業を実施し、提出論文(卒業論文)や研究計画のご相談に乗ってきました。それでも、まずもって、この合格はおひとりおひとりの、大変な努力の賜物だと思います。
(文責:英語・論述担当 高橋勢史)

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